【海上自衛官の単身赴任生活ってどんな感じ?】生活の実態を大調査!

単身赴任

海上自衛官といえば、全国各地への転勤がつきもの。特に家族を持つ自衛官にとって、単身赴任は避けられない現実です。私自身も、夫が単身赴任をするたびに、家事・子育てを1人でこなす日々を経験してきました。

単身赴任はどのような生活になるのか?家族はどんなことに悩み、どんな工夫をしているのか?今回は、海上自衛官の単身赴任生活の実態についてお話しします。

海上自衛官の単身赴任の実態とは

海上自衛官の異動は、任務や勤務先の都合で決まります。ある日突然、「○○基地へ転勤」と言われることも珍しくありません。家族がついていけない場合、単身赴任が決まることになります。

我が家では子どもが中学校入学のタイミングで中古マンションを購入し、単身赴任することに決めました!

海上自衛官の単身赴任はなぜ多いのか?

海上自衛官の単身赴任が多い理由はいくつかあります。主な理由を挙げると以下の通りです。

  1. 転勤と異動の頻繁さ
    海上自衛官は、定期的に転勤や異動があり、特に艦艇や基地での勤務では異動先が全国各地や海外に及ぶことがあります。このような異動に家族全員を同行させることが難しい場合が多いため、単身赴任を選ぶことが一般的です。
  2. 勤務先の場所と生活環境
    海上自衛官の勤務先である基地や艦艇は、都市部から離れた場所にあることが多く、家族が住むには不便な場合もあります。官舎が提供されることもありますが、その場所が基地から遠く、車が必須であったり、地域によっては生活環境が整っていないこともあるため、単身赴任を選ぶ家庭も多くなります。
  3. 艦艇勤務と長期不在
    海上自衛官の中には、艦艇での勤務をしている場合もあり、艦艇に乗っている間は数ヶ月以上にわたる長期間の不在となります。長期間家族と一緒に過ごすことができないため、単身赴任が避けられない状況もあります。
  4. 任務の特異性
    海上自衛隊では、災害派遣や訓練、任務の性質上、突発的な異動や長期間の出張が発生することがあります。これにより、家族と一緒に生活するのが難しい場合、単身赴任が選ばれるケースが多いです。

これらの理由から、海上自衛官の単身赴任は多くなる傾向にあります。家族との生活を維持しながら任務を全うするために、仕方なく単身赴任を選択せざるを得ない状況が多いのです。

  • 海上自衛官は転勤が多く、全国各地への異動が当たり前
  • 家族での引っ越しが難しい場合、単身赴任を選択せざるを得ない
  • 配属先によっては船上勤務もあり、さらに長期間の不在も

単身赴任中の家族の生活

単身赴任の自衛官を支える家族の負担は非常に大きいものです。特に、家事や育児を一人でこなさなければならない妻や夫は、その大変さを痛感しています。毎日の食事の準備や掃除、子どもの学校の送迎、さらには子どもの精神的なサポートなど、役割が増え続けます。

特に小さな子どもがいる家庭では、育児と仕事を両立することが大きな試練です。加えて、子どもの学校の転校問題も悩ましい課題となります。転校による新しい環境での適応をサポートしつつ、家計の管理や生活全般を一手に引き受けることは、時に非常に大きな負担となります。

病気や災害時の不安

家族が病気や災害に遭った場合、すぐに駆けつけることができないことが最大の不安です。単身赴任者の配偶者は、予期せぬ事態に対応するため、身近な人々や地域との繋がりを強化しておく必要があります。それでも、支え手が遠くにいるため、心の中での不安は尽きることがありません。

単身赴任者(海上自衛官)の生活

海上自衛官自身も、慣れない土地での生活に苦労します。新しい場所での生活は孤独を感じさせ、特に食事や家事の面では最初は大きな負担です。自分で全てをこなすことに不安やストレスを感じることもあります。また、家族との絆を感じられない寂しさも、精神的な負担となることが少なくありません。

家族と離れることでの精神的なストレス

家族と離れて暮らすことが続くと、精神的なストレスが積み重なります。特に、重要なイベントや子どもの成長を直接感じることができないことが、心の中での疎外感を生み出します。海上自衛官たちはそのような状況に耐え、任務を全うしながらも、時には家族との再会を心から待ち望んでいることでしょう。

休日もなかなか帰れないことがある

さらに、海上自衛官は任務の特性上、なかなか休日に帰れないことがあります。長期間にわたる出張や任務が続く中で、家族と過ごす時間は限られ、日々の小さな喜びや支えを共有することができません。これは精神的にかなりの負担となり、家族の絆を保つためには、お互いの理解と協力が欠かせません。

単身赴任を乗り越えるための工夫

このように、単身赴任者として生活する海上自衛官とその家族には、非常に多くの困難と負担がかかります。単身赴任を乗り越えるための工夫として、以下のようなポイントがあります。

定期的なコミュニケーション

家族との連絡をこまめに取り、日々の出来事をシェアすることが重要です。ビデオ通話や電話を活用して、顔を見ながら会話することで、心の距離を縮めることができます。家族が自分の生活に関心を持ってくれると、孤独感が軽減されます。

自分の時間を充実させる

単身赴任中は、自己成長や趣味に時間を使う絶好のチャンスでもあります。新しい趣味を始めたり、読書やスポーツに取り組むことで、心のリフレッシュにもつながります。忙しい日常に追われず、自分の時間を大切にすることが、精神的なストレスを減らす助けになります。

健康管理

単身赴任中は食事が不規則になりがちです。外食やコンビニ食が続くと、体調を崩す原因にもなります。自炊や健康的な食事を心がけることが大切です。また、運動を定期的に行い、体調を維持することで、精神的な健康も支えることができます。

生活環境の整備

慣れない土地での生活がストレスとなることがあります。生活空間を快適に保ち、家庭的な雰囲気を作ることが有効です。自宅に近いような環境を作るために、家族から送られた写真や小物を飾るなど、心が温まる空間作りを意識しましょう。

家族との訪問や帰省計画

家族が時々訪れる、または帰省する予定を立てておくこともモチベーションになります。次に会える日を楽しみにして、毎日の生活に張りが生まれます。また、可能な範囲で週末に帰れるようなスケジュールを調整することも、心理的な支えになります。

精神的なサポートを求める

単身赴任中に孤独感やストレスを感じた時は、信頼できる友人や同僚に相談することも大切です。また、メンタルヘルスサポートを活用することで、心のケアができます。

お互いの理解を深める

単身赴任を支える家族とも、お互いの気持ちや悩みを共有し合い、理解を深めることが大切です。共に問題を乗り越えようとする意識があれば、精神的な支えになります。


これらの工夫を取り入れることで、単身赴任生活を少しでも快適に、乗り越えやすくすることができます。

住まいはどうなる?

単身赴任者用の宿舎がある基地もありますが、借り上げ住宅や官舎に住むこともあります。部屋はシンプルなワンルームが多く、自炊派と外食派に分かれるのが特徴です。

我が家は官舎ではなく民間の賃貸物件に住んでいました。その理由は、官舎が基地から遠く、車が必須となる立地だったため、車を持ち込む選択肢がなかったからです。

以下は、単身赴任で官舎を選んだ場合と民間の賃貸を選んだ場合の比較表です。

項目官舎民間賃貸
立地基地内または近隣(立地が不便な場合も)基地周辺に賃貸物件が少ない地域もある
家賃基本的に安価家賃が高くなる可能性があり、自己負担が増えることがある
設備必要最低限の設備(施設によって差がある)自分で選べるため、設備や間取りを選べる
プライバシープライバシーが制限される場合がある完全にプライベートな空間を確保できる
柔軟性異動先によっては選べない場合がある自由に選べるが、異動がある場合引っ越しが大変

このように、官舎と民間賃貸にはそれぞれの利点と欠点があります。官舎は費用面で負担が少ない一方、立地や設備に制約があることが多いです。立地により買い物や車の問題が出てくる場合があります。

食事事情は?

朝は簡単に済ませる人が多く、昼食は基地内の食堂、夜は自炊か外食になります。「自炊を頑張ろう!」と思っても、疲れてくるとコンビニや外食が増えてしまうことも。

我が家の調理道具はカセットコンロとフライパン、炊飯器で単身赴任時の食生活を乗り越えました。定番メニューは冷凍餃子と野菜炒め、ご飯、以上!!

買い物は、イオンとセブンのネットスーパーを活用。こちらで注文して土日の在宅時間に合わせて配達してもらっていました。イオンとセブン-イレブンが提供するネットスーパーには、それぞれ特徴があります。以下に主な違いをまとめます。

項目イオンネットスーパーセブン-イレブンネットスーパー(7NOW)
品揃え生鮮食品から日用品、医薬品まで約30,000点以上おにぎり、揚げ物、冷凍食品、スイーツなどセブンの商品
配送最短当日配送、指定した時間帯に配送可能最短20分で指定の場所に配送
会員特典WAON POINTが貯まり、次回以降の買い物で利用可能特になし
受取方法自宅配送、店舗受取、ロッカー受取、置き配サービス自宅、勤務先、指定場所など柔軟に受取可能
注文方法ウェブサイト、アプリから注文スマートフォンアプリから注文
サービスエリア全国的に対応、特に都市部で便利主に都市部の一部地域で利用可能

利用する際は、各サービスの提供エリアや取り扱い商品、配送時間などを確認し、ご自身のニーズに合ったサービスを選択すると良いでしょう。

単身赴任を乗り切るコツ

  • 規則正しい生活を心がける
  • 料理を覚えて健康管理をする
  • 家族とのコミュニケーションを大切にする

海上自衛官の単身赴任は、本人だけでなく家族にとっても大きな試練です。しかし、家族の支えや工夫次第で、その負担を少しでも軽減することができます。我が家も、試行錯誤をしながら乗り越えてきました。同じような状況にある方々の参考になれば幸いです。

単身赴任は、どちらにとっても非常に大変な生活です。金銭的な負担も2重になり、手当が支給されるものの、家計への影響は少なからず大きくなります。お互いに家計管理をしっかりやって単身赴任生活を乗り越えましょう!

単身赴任生活のまとめ

海上自衛官の単身赴任は、本人だけでなく家族にとっても大きな負担と試練です。頻繁な転勤や艦艇勤務による長期不在、住環境の問題などから、家族と離れて生活することが多くなります。残された家族は、育児・家事・家計管理を一手に担いながら、精神的な不安とも向き合わなければなりません。

しかし、定期的な連絡や健康管理、生活環境の工夫、ネットスーパーの活用など、さまざまな工夫によって、その負担を少しずつ軽減することも可能です。家族の理解と支えがあるからこそ、自衛官も任務に専念できるのだと思います。

単身赴任という現実に直面するすべてのご家庭にとって、少しでも心の支えやヒントになるような情報になれば幸いです。