全国どこへでも異動の可能性あり!?海上自衛官の転勤と家族の暮らし

海上自衛官と結婚するという事

海上自衛官との結婚を考えるとき、多くの人が気になるのが「転勤の多さ」ではないでしょうか?
「どのくらいの頻度で異動があるの?」
「全国どこにでも行くって本当?」
「家族はどう対応しているの?」
そんな疑問を持つ方も多いはず。

実際、海上自衛官は全国どこへでも転勤の可能性がある職業です。さらに、異動のタイミングは予測が難しく、家族の生活にも大きな影響を与えます。

私自身、2年ごとに引っ越しを繰り返す生活を送っていましたが、予定より早く1年で転勤が決まり、再び引っ越すことになったこともありました。

この記事では、海上自衛官の転勤の実態と、家族の暮らしへの影響、そして転勤とどう向き合うべきかのポイントを詳しく解説します!


海上自衛官の転勤の仕組みとは?

  • 転勤の頻度:数年ごとに異動がある(早い人で2〜3年、長くても5〜6年)
  • 異動の範囲:全国の基地・港が対象(横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊など)
  • 転勤のタイミング:基本は春・夏だが、急な異動もあり得る

海上自衛隊は陸上勤務だけでなく、長期の航海や海外派遣もあるため、異動が発生しやすい環境です。海上自衛隊の主要な基地は以下の通りです。これらは主に艦艇部隊や航空部隊が拠点として使用しています。

五大基地(艦艇部隊)

海上自衛隊の5大基地は、それぞれ異なる役割を担いながら、日本の海上防衛において重要な拠点となっています。

横須賀基地(神奈川県横須賀市)

横須賀基地は、海上自衛隊の中でも最も重要な拠点の一つであり、アメリカ海軍第7艦隊の基地とも隣接しています。護衛艦や潜水艦の母港として機能し、指揮統制機能を担う司令部も置かれています。また、周辺には防衛関連施設が集中しており、日米同盟の要としての役割を果たしています。

呉基地(広島県呉市)

呉基地は、日本海側の防衛の中核を担い、かつて帝国海軍の拠点だった歴史を持つ基地です。現在は海上自衛隊の主要な護衛艦部隊が配置されており、整備・補給機能も充実しています。また、潜水艦部隊の母港としても機能しており、敵の潜水艦対策や海上監視活動において重要な役割を果たしています。併設されている「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」では、海自の活動や潜水艦の歴史を学ぶことができます。

佐世保基地(長崎県佐世保市)

佐世保基地は、西日本における海上防衛の要として機能しています。対馬海峡や東シナ海に近く、中国や朝鮮半島方面への防衛上の重要拠点となっています。横須賀基地と同様に、アメリカ海軍の施設も併設されており、日米の協力関係が深い基地です。護衛艦隊や補給艦の運用拠点としての役割を持ち、後方支援の機能も充実しています。

舞鶴基地(京都府舞鶴市)

舞鶴基地は、日本海に面した数少ない海上自衛隊の主要基地の一つであり、日本海側の防衛を担っています。北朝鮮やロシアの動向を監視するための拠点として重要であり、護衛艦部隊が配備されています。また、冬季の厳しい気象条件下でも作戦行動ができるような設備が整っており、日本海側の有事に備えた対応力を強化しています。

大湊基地(青森県むつ市)

大湊基地は、日本最北端の主要な海上自衛隊基地であり、津軽海峡の防衛を担っています。津軽海峡は、日本にとって戦略的に重要な航路であり、ロシア海軍の動向を監視するための重要な拠点となっています。冬季は厳しい寒冷地環境となるため、寒冷地対応の訓練や装備の開発も行われています。護衛艦部隊のほか、掃海艇や哨戒機の運用も行われており、日本の北方防衛の要となっています。

このように、海上自衛隊の5大基地は、それぞれ異なる役割を担いながら、日本の海上防衛において重要な拠点となっています。

航空部隊の主要拠点

海上自衛隊の航空部隊は、日本の海上防衛や哨戒活動において重要な役割を果たしています。以下、それぞれの航空基地の特徴を紹介します。

鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)

  • 日本最大の海上自衛隊航空基地であり、南西諸島や太平洋の防衛の要
  • 主にP-1哨戒機P-3C哨戒機が配備され、対潜哨戒(ASW)を中心に活動
  • 東シナ海の監視活動や、海上交通路(シーレーン)の防衛任務を担当
  • 太平洋戦争中は旧海軍の航空基地としても使用され、歴史的にも重要な基地

八戸航空基地(青森県八戸市)

  • 日本の北方防衛を担う海自の航空基地
  • P-3C哨戒機を中心に運用し、津軽海峡やオホーツク海方面での対潜哨戒を実施
  • ロシア海軍の動向を監視する重要な拠点
  • 冬は厳しい寒冷地環境のため、寒冷地対応の運用能力が求められる

厚木航空基地(神奈川県綾瀬市・大和市)

  • かつてはアメリカ海軍と共用していたが、現在は海上自衛隊が中心
  • P-1哨戒機SH-60K哨戒ヘリなどが配備され、対潜哨戒や救難活動を実施
  • 横須賀基地と連携し、関東周辺の防衛や太平洋側の哨戒活動を担当
  • 都市部に近いことから、騒音問題がたびたび議論されている

那覇航空基地(沖縄県那覇市)

  • 南西諸島の防衛と海上監視の最前線基地
  • P-3C哨戒機P-1哨戒機が配備され、中国や台湾方面の監視任務が多い
  • 東シナ海や南西諸島の防衛を強化するため、近年、部隊の強化が進められている
  • 海上自衛隊だけでなく、航空自衛隊(那覇基地)や米軍基地とも連携して運用

岩国航空基地(山口県岩国市)

  • アメリカ海兵隊との共用基地であり、日米の連携が特に強い基地
  • US-2救難飛行艇P-3C哨戒機が配備され、救難活動や対潜哨戒を担当
  • 瀬戸内海や日本海方面の監視活動を行い、特に中国海軍の動向を警戒
  • アメリカ軍の戦闘機や輸送機も多く運用されているため、国際的な防衛協力の拠点となっている

航空部隊(固定翼と回転翼)

固定翼機の航空部隊は主に以下の5か所に配置されています。

  1. 鹿屋(鹿児島県)
  2. 八戸(青森県)
  3. 厚木(神奈川県)
  4. 那覇(沖縄県)
  5. 岩国(山口県)

回転翼機(ヘリコプター)の航空部隊は主に以下の5か所に配置されています。

  1. 館山(千葉県)
  2. 大村(長崎県)
  3. 舞鶴(京都府)
  4. 小松島(徳島県)
  5. 大湊(青森県)

一部の回転翼部隊は岩国や厚木にも配置されています。

教育・訓練用の拠点

これらの基地以外にも、函館(北海道)や江田島(広島県)など、様々な地域に海上自衛隊の施設があります。また、教育用として下総(千葉県)、小月(山口県)、徳島(徳島県)にも基地があります。

基地は日本全国に分布し、それぞれが地域防衛や訓練、補給などの役割を担っています。

転勤が家族に与える影響とは?

住まいの変化

転勤のたびに引っ越しが必要な場合、住まいの選択肢として官舎に住むか、民間の賃貸を借りるかを検討する必要があります。官舎は家賃が安く、職場に近いことが多いものの、住環境の選択肢が限られ、プライベートと仕事の境界が曖昧になりがちです。

一方、民間の賃貸は自由に住む場所を選べるメリットがありますが、家賃や更新費用などの負担が大きくなります。また、家族の事情によっては単身赴任を選ぶこともあり、この場合は家族の生活環境を維持できる一方で、生活費が二重にかかるというデメリットがあります。

  • 転勤のたびに引っ越しが必要
  • 官舎に住むか、民間の賃貸に住むかの選択
  • 家族の事情によっては単身赴任を選ぶことも

転勤時の住まいの選択肢(メリット・デメリット)

住まいの選択肢メリットデメリット
官舎– 家賃が比較的安い
– 職場に近いことが多い
– 同じ職場の人と情報交換しやすい
– 住環境の選択肢が限られる(築年数が古い、間取りの自由度が低い)
– 仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすい
民間の賃貸– 住みたい場所や間取りを自由に選べる
– 仕事とプライベートの距離を適度に保てる
– 家賃や更新費用がかかる
– 引っ越しのたびに敷金・礼金などの負担が発生
単身赴任– 家族が転校や転職をせずに済む
– 住環境を維持できる
– 家族と離れて過ごす時間が増える
– 生活費が二重にかかる(家賃、光熱費、食費など)

それぞれの選択肢にメリット・デメリットがあるため、家族構成や転勤の頻度、仕事とのバランスを考えながら最適な住まいを選ぶことが重要です!

仕事や子育てへの影響

転勤が家族に与える影響の中でも、特に配偶者の仕事子どもの学校に関する問題は大きいですね。

  • 配偶者の仕事:転勤が多いと、正社員で働き続けるのが難しい場合がある
  • 子どもの学校:転校が必要になることがあり、友達関係への影響が考えられる

配偶者の仕事への影響

転勤が頻繁にあると、配偶者が正社員として継続して働くことが難しくなります。特に以下のような影響が考えられます。

  • キャリアの中断:転勤のたびに退職や転職を繰り返すことで、キャリアの継続が難しくなる
  • 収入の不安定化:パートや派遣など非正規雇用に切り替えざるを得ない場合、収入が不安定になりやすい
  • 再就職の困難さ:地域によって求人数や職種の選択肢が異なり、希望する仕事が見つかりにくい
  • 在宅ワークなどの選択肢:最近ではリモートワークやフリーランスという選択肢も増えているが、職種によっては難しいことも

正社員という選択肢は手放しました。現在はパート勤務をしながら家庭と仕事のバランスが取れており、とても満足しています!

子どもの学校への影響

転校が必要になる場合、特に子どもの友達関係や学習環境に影響を与えます。

  • 友人関係のリセット:新しい学校で友達を作り直さなければならず、社交的でない子にとっては負担が大きい
  • 学習環境の変化:地域によって授業の進度や教育方針が異なり、学習に適応するのが大変になることも
  • 受験への影響:中学・高校受験を控えている場合、転勤によって志望校を変えざるを得ない可能性もある

転勤生活で最も心配だったのは、子どもの学校生活でした。友達関係は特に問題なく過ごせていたようですが、転校のたびに学習範囲が変わることが大変だったようです。抜け落ちている内容があるようで、その点苦労していました。

転勤が家族に与える影響は大きいため、配偶者のキャリアプランや子どもの教育環境を考慮しながら、単身赴任を選ぶか、転勤の少ない職場を選ぶかといった選択も必要になってきますね。

配偶者が不在になりやすい

海上勤務や遠征がある仕事では、家を長期間離れることが避けられず、その間パートナーがワンオペで育児や家事を担うケースが多くなります。

  • 海上勤務や遠征で家にいない期間が長い
  • ワンオペ育児・家事になることも

家族への影響

  • 育児・家事の負担の偏り:一方が不在の間、残された家族がすべての家事・育児を担当することになり、精神的・肉体的な負担が大きくなる
  • 子どもへの影響:親の不在が続くことで寂しさを感じることがあり、特に幼い子どもほど影響を受けやすい
  • 緊急時の対応が難しい:病気やトラブルが起きた際に、すぐに頼れる相手がいないと対応が大変になる

子どもが小さい頃は、家事と育児を1人でこなす毎日がとても大変でした。特に子どもが病気の時は、近くに病院がないこともあり、一緒にいてくれたらどれほど心強かっただろうと感じることもありました。

生活の工夫と対策

  • 地域や親族のサポートを活用:近くに頼れる親族がいれば協力をお願いする。行政のサポートやファミリーサポートを活用するのも一つの方法
  • 育児・家事の効率化:時短家電(食洗機・ロボット掃除機など)を活用したり、宅配サービスを利用したりして負担を減らす
  • 定期的なコミュニケーション:長期間不在でも、ビデオ通話や手紙などで子どもとコミュニケーションを取ることで心理的な距離を縮める
家族の理解とバランス

長期不在が続く仕事の場合、家族全員の理解と協力が不可欠になります。特に、帰宅時の家族との時間を大切にすることが、関係を良好に保つポイントになりそうですね。

転勤とどう向き合う?家族ができる対策

  1. 住まいの工夫
    • 官舎は家賃が安く、転勤時の負担が少ないが、築年数が古いことも
    • 民間の賃貸なら自由度は高いが、引っ越し費用の負担が大きい
  2. 仕事の選び方
    • パート・派遣・在宅ワークなど柔軟な働き方を選ぶ
    • 資格を取って、どこでも働ける職業を目指す(看護師・保育士・WEBデザイナーなど)
  3. 子育ての工夫
    • 転校が必要な場合は、子どもの気持ちを優先してサポート
    • 全国展開している習い事(スイミング・英会話など)を選ぶと転校後も続けやすい
  4. 夫婦のコミュニケーションを大切にする
    • 転勤や単身赴任について、事前に夫婦でしっかり話し合う
    • 家族がどこに住むか、どんな生活をするかを柔軟に考える

結論(まとめ)

海上自衛官の転勤は、全国どこにでも行く可能性があり、家族にとっても大きな影響を与えるものです。

しかし、住まいや仕事の選択肢を工夫したり、夫婦でしっかり話し合ったりすることで、転勤生活を前向きに乗り越えることができます。

「ついて行くか、単身赴任にするか」
「どんな働き方をするか」
など、家族ごとに最適な形は違います。大切なのは、無理なく続けられるスタイルを見つけること

転勤の多い暮らしをポジティブに捉えて、新しい環境を楽しむ気持ちを持つことも大事ですね!