「海上自衛隊官舎って実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。官舎は家賃が安く、同じ自衛隊関係者が住んでいるため安心感がある一方で、一般の賃貸住宅にはない独特のルールや不便さも存在します。
実際に住んでみると、「思っていたのと違った…」と感じる点も少なくありません。そこで本記事では、海上自衛隊官舎でのリアルな生活をもとに、入居前に知っておくべきデメリットを徹底解説します!
この記事を読むことで、官舎のデメリットを理解した上で「官舎に入居するか、民間の賃貸を選ぶか」の判断材料にしていただければと思います。また、官舎への入居に不安を感じている方の悩みを少しでも解消できれば嬉しいです。
それでは、官舎生活の実態を詳しく見ていきましょう!
上司も部下もご近所さん!?官舎暮らしの本音
自衛隊官舎は、同じ職場の上司・部下・同僚が集まる特殊な環境です。そのため、一般の集合住宅とは異なる独特のデメリットがあります。ここでは、官舎で暮らす上のデメリットについて紹介します!
トラブルがあっても言えない!相談するところもない!
官舎内では、上司や同僚が近くに住んでいるため、生活上のトラブルが発生しても直接指摘しにくいことがほとんどです。というか、我慢せざるを得ない状況ばかり。例えば、騒音問題やゴミ出しルールの違反があった場合でも、相手が上司や同僚だと注意することはほぼ不可能です。
民間の賃貸では、近隣住民とのトラブルや設備の不具合があった場合、管理会社に連絡することで迅速に解決策が見つかります。しかし、官舎では管理会社が存在しないため、トラブルが発生しても相談できる場所が明確ではありません。問題が生じた場合、直接自衛隊内の担当部署や上司に伝えることになりますが、場合によっては、上司や同僚との関係に影響が出ることを避けたいため、言い出しにくいという場合が往々にしてあります。
解決策は、二択。自分か転勤するか、相手が転勤してくれるのを待つ!!
プライバシーの確保が難しい
官舎では、同僚やその家族と生活圏が近いため、日常の様子が自然と知られてしまうことがあります。「今日は誰が来ていた」「あの家庭はいつも遅くまで起きている」といった話が広がりやすく、プライベートな空間を完全に守るのが難しいという声も少なくありません。
官舎は声も響きますので、夫婦喧嘩している声や子供に注意している声が聞こえてくることも。また、室内のどこを歩いているのかわかるくらい音が筒抜けの官舎もありました。
どこで何をしているかみんなよく見てるし、聞いてます!
人間関係が濃くなりやすく、ストレスを感じることがある
同じ職場の人と職場外でも常に顔を合わせるため、気を抜く時間が少なくなりがちです。例えば、休日にリラックスしたいと思っても、近所の公園やスーパーで上司や同僚に遭遇することも珍しくありません。仕事とプライベートの境界が曖昧になり、人間関係のストレスを感じやすい環境と言えます。
もちろん、ちょっと家を出るのにも気を抜いた格好はできません。玄関を出れば誰が見ているか分からないもの。ちょっとした行動の一つ一つが噂のもとになることもあるかもしれません。ご近所の噂話のネタになるのは避けたいですよね。
挨拶さえしっかりしていれば大丈夫!適度な距離感を保ちましょう!
家族にも影響が及ぶ
官舎では、家族同士の付き合いも自然と生まれるため、本人だけでなくその家族にも影響が出ることがあります。例えば、子ども同士のトラブルが親の職場関係に影響を及ぼすこともあり、家庭内の問題が仕事に持ち込まれるケースも考えられます。
子ども同士の関係の中にも、親の階級が影響することも無きにしも非ず
生活リズムが周囲と違うと気を使う
自衛隊員は、勤務形態が多様であり、当直明けで休んでいる人もいれば、朝早く出勤する人もいます。そのため、生活音が周囲の迷惑にならないように気を遣う場面が多くなり、のびのびと生活しにくいと感じることがあるようです。
通常の範囲内の生活音なら気にせずに大丈夫!
まとめ:付き合いはほどほどに、良い距離感を保つ
自衛隊官舎は、職場の人と助け合える環境ではありますが、距離が近すぎるがゆえのデメリットも存在します。トラブルが言いにくい、プライバシーが守られにくい、人間関係が濃くなりすぎるなど、ストレスを感じる要因も多いのが現実です。官舎での生活を快適にするためには、適度な距離感を保ちつつ、無理をしない付き合い方を意識することが大切かもしれません。
自衛隊官舎の落とし穴:アクセスの不便さと車必須の現実

自衛隊官舎は、その多くが都市部から離れた場所や、基地・駐屯地の近くに建てられています。そのため、一般的な賃貸物件とは異なり、アクセスの不便さが大きなデメリットとなることが少なくありません。
アクセスのよい官舎はほとんど存在しない
自衛隊の駐屯地や基地は、安全面や広大な敷地の確保といった理由から、都市部ではなく郊外や山間部に位置していることが多いです。それに伴い、官舎も必然的にそういった場所に建てられるため、通勤や日常生活の利便性は決して高いとは言えません。最寄りの駅やバス停まで距離があり、公共交通機関を使うのが難しい官舎も珍しくありません。
車はほぼ必須の生活
官舎がある場所の多くは、徒歩圏内にスーパーやコンビニが少なく、ちょっとした買い物でも車が必要になります。「車がなければ生活が成り立たない」という官舎住まいの方の声は多く、車の維持費やガソリン代などの負担も考慮しなければなりません。
例えば、江田島の大原官舎から週末買い出しに行くのにゆめタウン江田島まで約10キロ。車で20~30分かかっていました。買い忘れたものがあるとホントにへこみます。そんなことを知ってかしらずか週に1回くらい、行商のおばあちゃんや魚屋さんが官舎を回ってくれてました。
生活の選択肢が限られる
官舎周辺には飲食店や娯楽施設が少ないことが多く、休日に気軽に外食やショッピングを楽しむのも一苦労です。また、病院や役所などの公共施設も遠いことが多く、何かと移動に時間がかかる生活になります。特に、夜間に急な病気やケガをした場合、すぐに対応できる病院が近くにないといった不安もあります。
まとめ:不便さを理解した上での覚悟が必要
自衛隊官舎は、家賃が安く、職場に近いというメリットがある一方で、アクセスの不便さという大きな課題があります。車が必須となることを考え、維持費や生活のしやすさをしっかり考慮する必要があります。
「官舎に住めば家賃が浮くからいいかも!」と安易に決めると、予想以上に不便な環境に苦労するかもしれません。これから官舎生活を考えている方は、メリットだけでなく、こうしたリアルなデメリットも踏まえて慎重に検討することをおすすめします。
自衛隊官舎の古い物件に潜むデメリット

自衛隊官舎には、古い物件が多いことが現実です。これらの官舎には、住んでいる人なら誰もが共感できるような問題がいくつかあります。特に生活面で「これ、どうにかならないの?」と思わずにはいられないデメリットが目立ちます。
網戸なし!?ゴキブリや虫の問題
まず最初に挙げるべきなのは、ゴキブリやその他の虫の問題です。古い官舎では、壁の隙間や配管の周りから小さな隙間を通して虫が入ってくることがよくあります。特に夏の時期には、窓を開けると部屋の中に虫が入ってくることが多く、管理が行き届いていても、建物自体の古さから完全に防ぐのは難しいのが現実です。
また、多くの官舎には網戸がありません。夏の暑い日に窓を開けて換気をしたくても、虫が入ってきてしまうため、窓を開けるのをためらってしまうことがしばしばあります。特に暑い時期には、エアコンをつけるしかない状況になり、電気代の負担が増えることになります。網戸がないことによる不便さを感じる瞬間が多く、生活に少なからずストレスを与えます。
私が住んでいた官舎では、以前の住人の方のお手製の網戸が付いていたことがあります!
5階建て官舎だとエレベーターがない!
5階建てのほとんどの自衛隊官舎にはエレベーターがありません。高層階に住んでいる場合、毎日階段を使っての上り下りが必要です。買い物で重い荷物を持ち帰ったり、子どもや高齢者がいる家庭だと、これが大きな負担となります。
特に、引っ越しの際にはこのエレベーターがないことにより料金割引ができなかったり、余計に時間がかかったりすることがあるため「エレベーターが欲しい!」と何度も思う瞬間があるでしょう。
お風呂が点火式であることによるデメリット
1.点火の失敗や故障のリスクがある
点火式の設備は、湿気や経年劣化の影響を受けやすく、うまく点火しないことがあります。また、冬場など気温が低いときは着火しにくくなる場合があり、何度も試さなければならないこともあります。
夕方になると官舎のあちこちからガチャガチャという点火音がどの部屋からも聞こえてきます。設備が古い部屋に当たってしまうとなかなか点火できず苦戦することが多くありました。
2.お湯が出るまでに時間がかかる
点火してからお湯が出るまでに時間がかかるため、すぐにシャワーを浴びたり、湯船にお湯をためたりできません。寒い季節は特に、お湯が出るまで待つ時間がつらく感じることがあります。
3.点火の手間がかかる
お風呂を使うたびに点火作業が必要になるため、スイッチひとつでお湯が出る給湯器と比べて手間がかかります。特に疲れて帰宅したときや急いでいるときには、不便に感じることが多いです。
種火をつけておいてもいいのですが、ガス代がかかってしまうのと消し忘れ防止の為に毎回消すのが基本とガス屋さんに言われました。そのため、お湯をすぐに出すことができないというデメリットが発生します。
お風呂の点火装置が壊れた部屋から新しい給湯設備に交換してもらえるという官舎がありました。こんな時に限って壊れない。しかも、施設担当者の自衛隊員の部屋から優先的に交換してもらっているという理不尽さを感じる場面もありました。
壁の断熱性が低いことによるデメリット
1.結露対策が必要になる
カビの発生を防ぐためには、家具と壁の間に隙間を作って通気性を確保したり、こまめに換気をしたりする必要があります。しかし、家具の配置に制限がかかるため、部屋のレイアウトが思うようにできないこともあります。結露防止シートや除湿剤などを活用する必要があり、余計な手間がかかるのもデメリットの一つです。
2.結露が発生しやすい
官舎の壁はペンキを塗っただけの簡易的な造りで、断熱材が入っていないため、外の気温の影響を受けやすいです。冬場は特に室内と外気の温度差が大きくなり、壁や窓に結露が発生しやすくなります。
3.カビが発生しやすい
壁に結露がたまることで湿気がこもり、カビの原因になります。特に家具を壁にぴったりと付けてしまうと、通気性が悪くなり、気づかないうちに家具の裏側がカビだらけになっていることがあります。引っ越しの際に家具を動かしたときに、カビの被害に気づくことが多いです。
4.室内の温度管理が難しい
断熱材がないため、夏は外の熱がそのまま室内に伝わり、冬は室内の暖気が外へ逃げやすくなります。そのため、冷暖房の効きが悪く、エアコンをつけてもなかなか快適な温度になりません。結果的に光熱費がかさむこともあります。
まとめ:官舎の古さによるストレス
自衛隊官舎の古い物件には、ゴキブリや虫の問題、エレベーターなし、網戸がない、風呂の不具合、そして結露問題など、さまざまなデメリットが存在します。これらの問題が積み重なることで、快適な生活が難しくなることがあります。特に新しい家に住んだことがある人にとっては、これらの不便さがより一層感じられるでしょう。
官舎生活を考える際には、こうした現実的な問題も踏まえて慎重に検討し、覚悟を持って暮らすことが大切です。それでも、官舎生活ならではのメリットもあるので、上手に工夫しながら過ごす方法を見つけることが求められます。
エアコン・ネット環境なし
自衛隊官舎に入居を考えている方に向けて、官舎にはエアコンが設置されていません!その為、引越しの度にエアコンの取り外しと新居での設置が必要です。
さらに、官舎にはインターネット環境が整備されていないため、自分で回線を契約し、開通手続きを行わなければなりません。地域によっては工事が必要になることもあり、申し込みから利用開始までに時間がかかることがあります。仕事や日常生活でインターネットを頻繁に使う場合は、入居前に対応できるよう準備しておくと安心です。

当番制のデメリット
- 月当番の負担
官舎では住民が持ち回りで「月当番」を担当しなければならず、共用部の掃除やゴミ置き場の管理、掲示物の更新などの作業を行います。仕事や家庭の都合に関係なく当番が回ってくるため、忙しい時期でも対応しなければならず、負担に感じることが多いです。 - 水道検針当番の手間
定期的に各部屋の水道メーターを確認し、使用量を記録・報告する「水道検針当番」もあります。集金作業を行うところもあり、単身者がいる場合は在宅のタイミング分かりにくく何度も集金に伺うことが必要になり大変でした。また、検針結果に誤差が出ないよう注意しなければならず、プレッシャーを感じることもあります。 - 当番の頻度と負担の不公平感
入居者数が少ない官舎では、当番の順番がすぐに回ってくるため負担が大きくなります。また、仕事のシフトや家庭の事情によっては当番をこなすのが難しい人もいますが、基本的には免除がなく、全員で負担を分け合う形となるため、不公平感を感じることもあります。 - 仕事やプライベートとの両立の難しさ
海上自衛隊の勤務は不規則になりがちで、当番と仕事のスケジュールが重なることも珍しくありません。夜勤明けや長期間の出張後でも当番業務をしなければならず、十分な休息が取れないこともあります。また、家族がいる場合は家事や育児と両立しながら当番をこなす必要があり、精神的な負担にもつながります。
このように、官舎の当番制は住居費を抑えられるメリットがある一方で、住民にとって大きな負担となる側面もあります。たまたま帰省の時期に当番が回ってきたりすると、帰省のタイミングをずらす必要がでてきます。実際、交代してくれる人が見つからず帰省できなかったという人もいました。
結論、デメリットを踏まえた上で官舎はどうなの?!
官舎には家賃の安さや職場への近さといったメリットがある一方で、設備の古さやプライバシーの制約といったデメリットも存在します。しかし、総合的に見れば、コストパフォーマンスや利便性の面で官舎はおすすめできる選択肢です。
ただし、単身赴任者や子供がいない世帯にとっては、当番や近隣との距離感などの負担が大きくなる可能性があります。そのため、このような場合は民間賃貸の方が快適に暮らせることが多いでしょう。自分のライフスタイルに合わせて選択することが必要です!