全国転勤や配置転換がある中で、官舎か民間の賃貸物件に住むかは非常に重要な選択肢の一つです。引っ越しや新しい環境への適応には大きなストレスが伴います。しかも、転勤先の土地勘もないまま、限られた時間で住居を決めなければならないことがほとんどではないでしょうか?実際、正式な辞令が出るのは転勤の2週間前というケースも多く、そこから一気に準備を進めるのはとても大変です。
そんな中、一番最初に候補に挙がるのが「自衛隊官舎」に入居するということ。「官舎」と聞くと、不安を感じる方もいるかもしれませんが、実は多くのメリットがあります!実際に住んでみると、利点も多く心強い環境であることがわかるはずです。
この記事では、「実際に官舎に住んでみて良かった!」と感じたポイントをまとめました。「官舎ってどんなところ?」と疑問に思っている方や、民間の賃貸とどちらにしようか迷っている方に向けて、少しでも官舎の魅力をお伝えできればと思います。
結論として、私は官舎に住んで本当に良かったと感じています。現在はマンションを購入し、官舎には住んでいませんが、もし再び転勤に帯同することになれば、迷わず官舎を選ぶでしょう。私が実際に感じた自衛隊官舎のメリットをご紹介していきます。
官舎ってこんなに便利!住んでわかったメリット5選
私はこれまで2年ごとに転勤を繰り返し、全国各地の官舎での生活を経験してきました。その中で、官舎ならではの利便性、暮らしやすさを実感する機会も多くありました。今回は、そうした経験を踏まえ、官舎生活を考えている方や興味のある方に向けて、特におすすめできると感じた5つのポイントをご紹介します!
- 突然の転勤辞令が出ても大丈夫!探す手間なし
- 相場と比べて圧倒的な家賃の安さ
- 民間の賃貸と違って敷金礼金いらず
- 同じ境遇の人と知り合える為、孤独を感じにくい
- 職場に近いからいつ呼び出されても大丈夫!
突然の転勤辞令が出ても大丈夫!探す手間なし
転勤が正式に決まってから、わずか2週間足らずで条件に合う賃貸物件を見つけるのは容易ではありません。特に、転勤シーズンである春と異動が重なってしまった場合、希望に合う民間の物件を探すのはさらに難しくなります。
私自身、転勤のたびに民間の賃貸物件を探していましたが、基地からの距離、部屋の広さ、家賃などを総合的に考えると、官舎より条件の良い物件を見つけることは困難でした。結果として、最終的には毎回官舎に落ち着いています。
官舎に住む最大のメリットは、『住居探しの手間がかからない』ことです。自衛隊員には基地の近くに官舎が提供されるため、物件探しに時間を取られることなく、スムーズに引っ越しができます。この利点を活用すれば、転勤の負担を大幅に軽減できるでしょう。
相場と比べて圧倒的な家賃の安さ
自衛隊官舎の大きなメリット2つ目は家賃の安さです。家賃が低く抑えられているため、生活費の負担を軽減でき、経済的にゆとりが生まれます。さらに、官舎は基地の近くにあるため、通勤時間の短縮にもつながります。民間の賃貸物件と比べても、家計への負担を大幅に抑えられるのが魅力です。
自衛隊官舎の家賃は地域や築年数によって異なりますが、一般的に月額5,000円〜30,000円程度で済むことが多いです。一方、同じエリアの民間の賃貸では、同じ広さ・条件の物件が 月額50,000円〜100,000円以上するケースが多いため、官舎のほうが圧倒的にコストを抑えられます。
エリア | 自衛隊官舎の家賃(月額) | 民間賃貸物件の家賃(月額・同等条件) |
---|
青森県(青森市) | 約5,000円~30,000円 | 約37,000円(2DK・約38㎡) |
東京都(23区内) | 独身用:約16,700円、世帯用:約60,000円 | 約80,000円~150,000円 |
山口県(山口市) | 約5,000円~30,000円 | 約25,000円(2K・約33㎡) |
沖縄県(基地周辺) | 約5,000円~30,000円 | 約50,000円~80,000円 |
このように、官舎は民間の賃貸と比べて3分の1〜5分の1程度の家賃で住むことができます。浮いたお金を貯金や趣味、家族のために使えるのは大きなメリットですね!
民間の賃貸と違って敷金礼金いらず
自衛隊舎の大きなメリットの3つ目は、「敷金・礼金が不要」な点です。一般的な賃貸住宅では入居時にまとまった初期費用がかかりますが、官舎なら敷金や礼金が不要なため、引っ越し時の負担を大幅に軽減できます。これにより、転勤のたびに発生する金銭的な負担を抑えられるのも大きな魅力です。
民間の賃貸物件を借りる際の一般的な初期費用の例
初期費用の内訳(目安)
項目 | 金額の目安(家賃7万円の場合) |
---|
敷金(家賃1〜2ヶ月分) | 70,000円〜140,000円 |
礼金(家賃1〜2ヶ月分) | 70,000円〜140,000円 |
仲介手数料(家賃0.5〜1ヶ月分) | 35,000円〜70,000円 |
前家賃(翌月分) | 70,000円 |
火災保険料(2年間分) | 15,000円〜20,000円 |
鍵交換費用 | 15,000円〜30,000円 |
合計 | 270,000円〜470,000円 |
官舎の場合
官舎に住めば、民間の賃貸と比べて引っ越し時の初期費用を20万円以上抑えられることが多く、経済的なメリットは非常に大きいです!
民間の賃貸を選択した場合、引越代に関しては補助があるとはいえ、まとまった金額の準備が必要なことが分かります。
同じ境遇の人と知り合える為、孤独を感じにくい
自衛隊官舎に住むメリット4つ目は、周りの入居者が「同じ職場の仲間」という点です。 官舎には同じように転勤が多い自衛隊員やその家族が住んでいるために、共通の経験を持つ人たちと自然に知り合うことができます。
初めての土地での暮らしは不安がつきものです。私も、青森から山口へ引越が決まった時は今までの暮らしから、生活環境から方言までが変化し大変な日々を過ごしたことを思い出します。そんな中、転勤の不安悩みやを共有でき、同じ境遇の人々とのつながりのおかげで、転勤先での新生活をより安心して暮らすことができました。
また、急なトラブルや悩みがあっても、周囲の人々からサポートを受けられるため、新しい環境でも安心して生活を送ることができます。私は、子供が急な病気の時に兄弟を預かってもらったりご近所の情報を教えてもらったりとたくさん手助けしていただいたおかけで何かと心強かったことを覚えています。
職場に近いからいつ呼び出されても大丈夫!
自衛隊官舎に住むメリット5つ目は、緊急招集時にすぐに対応できるという点です。24時間土日祝関係なく、何かあれば呼び出される自衛官。一分一秒を争うとなるとやはり基地の近くの官舎に住むのが一番です。
距離の近さによる即応性
自衛隊官舎は、ほとんどの場合基地や駐屯地のすぐ近くに配置されています。緊急時において、基地から数分以内に駆けつけることができるため、非常に迅速に対応することが可能です。民間の賃貸物件に住んでいる場合、基地までの距離が遠く、移動に時間がかかることが多いため、緊急時に迅速に集結できない可能性があります。
緊急対応の迅速化
緊急事態(例えば、自然災害、訓練、戦闘対応、災害救助など)が発生した場合、通常の自衛官は基地に呼ばれます。基地近くに住んでいることで、呼び出しを受けてすぐに出動し、現場に最短時間で到着 できます。これは、例えば災害対応で迅速に救助活動を開始したり、訓練中に即座に部隊に合流するために大きな利点となります。
常に即応状態を維持
基地近くに住むことで、日常的に即応状態を保ちやすくなります。基地の近くに住んでいると、普段から基地内での活動や、訓練、情報共有に関わる機会が増え、緊急時にすぐに対応できる準備が整います。緊急招集の際も、余計な移動時間を省けるため、効率的な対応が可能となります。
緊急招集の迅速さ
自衛隊の緊急招集は、事態が発生した直後に行われることが多いです。基地近くに住んでいることで、招集の連絡を受けてから現場に到着するまでの時間が大幅に短縮されます。この時間差が少ないことで、初動が早く、効果的に対応できるため、任務の遂行において優位性を保てます。
基地内の情報共有
基地近くに住む自衛官は、基地内での活動や緊急情報をいち早く受け取ることができ、それに基づいて素早く行動に移せる点もメリットです。基地内で発生している事態に関する情報が流れるスピードが速く、すぐに対応できる体制が整っています。
基地近くに住むことによって、緊急招集に際して時間的な余裕が生まれ、迅速な出動が可能 となります。この迅速性が、任務の効果的な遂行に大いに寄与し、緊急事態においても自衛官として迅速かつ適切に対応できる環境を提供します。これらの利点は、特に職務の性質上、迅速な対応が求められる自衛官にとって非常に重要です。
まとめ
メリットを挙げてきましたが、確かに生活する上でデメリットもあります。しかし、それを上回る良さがあったため、私たち家族は自衛隊官舎を生活拠点として選択してきました。
官舎は、同じような転勤生活仲間が多いため、日常生活の中で助け合いや情報交換が自然に行われ、孤独感を感じにくい環境です。転勤によって新しい場所に移動する際でも、家族が安心して暮らせる環境が整っています。
総じて、自衛隊官舎に住むことは、金銭的、精神的、生活面で非常に多くのメリットがあります。住居を探す手間がなく、経済的な負担も軽減され、安全で安心な環境で生活できることは、自衛隊員やその家族にとって大きな魅力となるはずです。
