自衛官の若年給付金はいくらもらえる?受給条件と階級別の金額を解説

海自給与・お金

自衛官には、退職金とは別に若年定年退職者給付金という制度があります。
定年まで働いた人だけが受け取れるこの給付金、実は階級によっては1,000万円を超えるケースもあります。

この記事では、受給条件・計算方法・階級別の目安金額をわかりやすく解説します。
定年まで働くかどうか迷っている自衛官の方、そして一緒に考えたいご家族にぜひ読んでほしい内容です。

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結論:若年給付金は退職金とは別にもらえる「もう一つの退職金」

退職金との違い:別枠で支給される

自衛官が定年退職するとき、受け取れるお金は退職手当(退職金)だけではありません。
若年定年退職者給付金という別枠の給付金が支給されます。

退職金は勤続年数と基本給をもとに計算されます。
若年給付金はそれとは別に、定年年齢と60歳の差に応じて計算される給付金です。
つまり定年が早い自衛官のために設けられた、特別な補填制度です。

定年まで働いた人だけが受け取れる理由

自衛官の定年は一般公務員より早く、階級によって53〜57歳前後に設定されています。
定年後すぐに60歳になるわけではないため、再就職までの生活費が必要になります。
若年給付金はその収入空白期間を補うための制度として設けられています。

退職金と若年給付金が別々にもらえるって、最初は知りませんでした。
定年まで働く理由がまた一つ増えた気がします。

若年給付金の受給条件:3つすべて満たす必要がある

若年給付金を受け取るには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
1つでも欠けると受給できないため、事前に確認しておくことが大切です。

条件①:自衛官として20年以上勤務していること

勤続年数が20年未満の場合、若年給付金は支給されません。
20年以上勤務した長期在職自衛官であることが前提条件です。
20年というラインは、自衛官としてのキャリアを全うした証として設定されています。

条件②:定年退職であること(自己都合退職は対象外)

若年給付金は定年退職した場合にのみ支給されます。
自己都合で途中退職した場合は、勤続年数が20年以上であっても対象外です。
「定年まで働ききった人へのご褒美」とも言える制度です。

条件③:退職翌日に国家・地方公務員にならないこと

退職した翌日に国家公務員または地方公務員になった場合は支給されません。
警察・消防・市役所など公務員への再就職を検討している場合は注意が必要です。
退職後しばらく間を置いてから公務員になる分には問題ありません。

定年退職の翌日に公務員になるケースは少ないと思いますが、念のため確認しておくと安心です。

若年給付金の計算方法と階級別の受給額目安

計算式:定年年齢と60歳の差×俸給月額×6ヶ月

若年給付金の基本的な計算式は以下のとおりです。

(60歳 − 定年年齢)× 退職時の俸給月額 × 6ヶ月分

定年が55歳の場合、60歳との差は5年です。
俸給月額40万円の幹部クラスなら以下のように計算できます。

5年 × 40万円 × 6ヶ月 = 約1,200万円

退職金とは完全に別枠で、これだけの金額が受け取れます。
※再就職後の収入によって調整される場合があります。

階級別の受給額シミュレーション

定年年齢と俸給月額の目安をもとに試算した金額です。
あくまで概算のため、実際の金額は人事担当部署にご確認ください。

区分定年年齢目安60歳との差俸給月額目安受給額概算
曹士クラス53〜55歳5〜7年約30〜35万円約900万〜1,470万円
尉官クラス55歳5年約35〜40万円約1,050万〜1,200万円
佐官クラス55〜57歳3〜5年約40〜45万円約720万〜1,350万円

定年年齢が早い曹士クラスほど60歳との差が大きく、受給額が高くなる傾向があります。
退職金と合わせると、定年退職による総受取額はさらに大きくなります。

2回に分けて支給される仕組みと注意点

第1回:退職後最初の4月または10月

若年給付金は一括ではなく、2回に分けて支給されます。
第1回目は退職後最初に到来する4月か10月に支給されます。
退職のタイミングによって半年ほど待つ場合があります。

第2回:退職翌々年の8月(所得に応じて調整あり)

第2回目は退職した年の翌々年の8月に支給されます。
このとき、退職翌年の所得をもとに支給額が調整されます。
再就職して収入が多かった場合、支給額が減額されることがあります。

再就職後の収入によって支給額が変わる

再就職後の年収が一定額を超えると、若年給付金の第2回支給が減額・停止される場合があります。
収入が少ない年は満額受け取れますが、高収入の年は調整が入ります。
第2回支給を受け取る前後の収入状況を、事前に把握しておくと安心です。

2回に分かれて支給されるのは知りませんでした。
再就職後の収入で金額が変わるなら、転職のタイミングも考えた方がよさそうですね。

まとめ:若年給付金は定年まで働く大きな理由になる

若年定年退職者給付金は、退職金とは別に受け取れる自衛官特有の制度です。
定年まで働いた人だけが対象で、階級によっては1,000万円を超える金額になります。

受給するための3つの条件をおさらいします。

  • 自衛官として20年以上勤務していること
  • 定年退職であること(自己都合退職は対象外)
  • 退職翌日に国家・地方公務員にならないこと

退職金・給与収入・年金・若年給付金、これらすべてを合わせると、定年まで働くことで得られる金額は途中退職と比べて数千万円単位の差になります。

定年が早い自衛官だからこそ、辞めるタイミングを慎重に考えてほしいです。
この記事が、夫婦で将来を話し合うきっかけになれば嬉しいです。

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